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「合葬墓」と類似した「合祀墓」「合同墓」の(本来の)意味について
合葬墓(がっそうぼ)とは日本における埋葬・墓の一つの形態で、複数の遺骨を一つの墓に納めて供養する形態のものを指します。また、近年お墓の承継者問題、縁戚関係にある遺骨の引き取りを拒むケースの増加などから利用者が増加傾向にあり、NHKなどでも取り上げられています。。
合葬墓とは文字通り合わせ葬る(埋葬する)、同じお墓に一緒に埋葬するという意味・埋葬法を用いたお墓になります。
合葬墓の歴史は古く、縁戚関係など関係なく複数の人々の遺骨を一つの墓に埋葬する形式でこのような形式は古代からさまざまな文化や地域で見られるもので、宗教的また社会的な背景によってその形式や目的が異なることもあります。
日本では古墳時代に豪族などが古墳を作りその中に多くの家族や従者が埋葬(合葬)されることがありまた、江戸時代には寺院の境内に共同墓地が作られ多くの庶民が埋葬(合葬)されました。
合葬墓・合祀墓・合同墓の違い
現在、特にお墓としては同じように使われていますが本来の意味はそれぞれ異なります、ここでは合葬墓は先に述べているので合祀墓・合同墓についての本来の意味について記述します。
合祀墓
合祀とは神道の用語で本来の意味は神霊を合わせ祀るという意味になり、文脈からすると神社や寺院などに祀るという意味にもなります。
例えば伊勢神宮は天照大神と豊宇姫命を祀っていますがこれも合祀ということになります。靖国神社で戦没者の霊を祀っていますが英霊(国のために落命した・国に大きく貢献したなど)として祀られて(合祀)います。
本来の語彙からすると神や英霊を祀るという意味になるので、一般的な埋葬・葬るというサービスで用いるのは少し異なるかもしれませんが、現在ではお墓のブランディングやコピーライティングにより用いられるケースが増えています。
合同墓
基本的には同じ墓地・墓所・お墓に埋葬しますが遺骨または家筋を個別に埋葬するものを指します。また合同墓の語彙には共同(墓地)といった意味もあり、複数の遺骨を合わせ埋葬するものとは少し異なるようです。
こちらも合祀墓同様お墓のブランディングやコピーライティングにより用いられるケースが増えていますが、合同墓の場合は納骨堂タイプのように遺骨・家筋を個別埋葬する形態で使われるようです。
永代供養合葬墓とは
永代供養合葬墓は、「永代供養」と「合葬墓」の性格を併せ持つことから生まれた造語です。これは、複数の遺骨を一つの墓に納め、寺院や霊園の管理者が永続的に供養を行う形式の墓地です。
永代供養の特徴
永代供養:永代供養とは、遺族に代わって寺院や霊園の管理者が遺骨を永続的に供養することを指します。これにより、遺族が供養の責任から解放され、故人の霊は半永久的に手厚く供養されます。供養の継続:管理者が定期的に法要や供養祭を行い、故人の霊を慰めます。供養の頻度や形式は、管理者によって異なるため、契約時に確認することが重要です。
合葬墓の特徴
合葬墓:合葬墓とは、複数の遺骨を一つの墓にまとめて埋葬する形式です。これにより、土地の有効利用が可能となり、個別の墓を建てるよりも経済的な負担が軽減されます。
環境への配慮:限られた墓地スペースを有効に活用するため、環境への負荷も軽減されます。また、都市部など土地が限られている地域においても、多くの人々が安置されることができます。
永代供養合葬墓のメリット
経済的負担の軽減
低コスト:個別の墓地を建設する場合に比べて費用が抑えられ、初期費用や管理費用が比較的低く設定されています。これにより、経済的な負担が軽減されます。
管理の安心感
専門の管理者:寺院や霊園の専門の管理者が遺骨の管理と供養を行うため、継承者がいなくても安心です。管理者が法要や清掃などを定期的に行うことで、常に整った状態が保たれます。
土地の有効利用
集約型の埋葬:多くの遺骨を一つの墓にまとめて埋葬するため、土地を有効に活用できます。特に都市部などで土地の確保が難しい場合に有効です。
継承者不要
少子化への対応:少子化や核家族化が進む中で、継承者がいない場合でも安心して供養を任せることができます。これにより、遺族の負担がさらに軽減されます。
永代供養合葬墓の選び方
供養の内容と頻度
供養の詳細:どのような供養が行われるのか、供養の頻度はどの程度かを確認しましょう。法要の種類や回数、特別な儀式が行われる場合の詳細を事前に把握することが重要です。
管理体制
管理者の信頼性:管理者がどのように遺骨を管理し、供養を行うのかを確認しましょう。管理体制がしっかりしているか、信頼できる管理者であるかどうかを見極めることが大切です。
費用
費用の確認:初期費用、年間管理費、その他の費用についても確認し、予算に合った選択を行いましょう。費用には法要費や維持費なども含まれる場合があるため、詳細を確認することが必要です。
立地とアクセス
立地条件:霊園や寺院の立地が自宅からアクセスしやすい場所にあるかを確認しましょう。交通の便や周辺環境も重要な要素です。
契約内容の確認
契約書の確認:契約内容をしっかりと確認し、不明な点や不安な点があれば事前に質問して解消しておきましょう。契約期間や条件についても詳細に把握することが必要です。
まとめ
永代供養合葬墓は、経済的な負担を軽減し、管理の安心感を提供する新しい形式の墓地です。遺族の負担を減らし、故人の遺骨を手厚く供養するための選択肢として、多くの人々に支持されています。選ぶ際には、供養の内容や管理体制、費用などをしっかりと確認し、自分や家族にとって最適な選択をすることが重要です。