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【素朴な疑問】「墓誌」「法名」「戒名」って何が違うの? 仏事の基本を解説
お墓参りのときや、仏事の際に耳にする「墓誌(ぼし)」「法名(ほうみょう)」「戒名(かいみょう)」という言葉。
なんだか難しそうで、「全部、お墓に関係するものだよね?」くらいの認識で止まってしまっている方も多いのではないでしょうか?
今回は、これらの言葉の意味と違いを、それぞれの役割に注目して、分かりやすく解説します!
1. 「モノ」と「名前」を区別しよう!
まず、この3つの言葉を整理する上で大切なのは、それが**「モノ(石碑)」なのか「名前」**なのかを区別することです。
墓誌(ぼし):モノ(石碑)
誰が、いつ、そこに眠っているかを記録する**「過去帳の石版」**です。
戒名(かいみょう):名前
仏弟子になった証として授かる**「仏教上の名前」です。(浄土真宗以外**)
法名(ほうみょう):名前
仏弟子になった証として授かる**「仏教上の名前」**です。(浄土真宗)
つまり、墓誌という石の板に、戒名や法名という名前が刻まれている、という関係です。
2. 読めば納得! 「墓誌」はご先祖様の記録簿
「墓誌」は、読んで字のごとく、「お墓(墓)の記録(誌)」という意味です。
📌 墓誌(ぼし)の役割
墓誌とは、**お墓のそばに建てられている、故人の情報を書き連ねた石の板(石碑)**のことです。ご先祖様のことが書いてある、屋外版の過去帳のようなものだとイメージしてください。
何が書いてある?
そのお墓に眠る故人の名前(戒名・法名と生前の本名)
亡くなった年月日
享年(年齢)
なぜ必要なの?
一つのお墓に何人もの方が入ると、墓石の正面だけでは名前を彫りきれなくなります。
記録を一つにまとめて残し、参拝者が「誰が眠っているのか」を確認するために設置されます。
補足:設置は必須ではありません。
3. 「戒名」と「法名」は宗派で呼び分けられる仏教上の名前
次に、戒名と法名の違いです。どちらも「仏弟子になった証として授かる名前」ですが、宗派によって名称が異なります。
📌 戒名(かいみょう):浄土真宗以外の宗派
天台宗、真言宗、臨済宗、曹洞宗など、多くの宗派で用いられます。
意味合い:
仏教の**「戒律」**を守り、修行をする仏弟子の証です。
構成:
道号、戒名(本体)、位号(信士、居士など)などから成り立ち、一般的に長い名前になります。
📌 法名(ほうみょう):浄土真宗
浄土真宗(本願寺派、大谷派など)でのみ用いられます。
意味合い:
宗祖である親鸞聖人の教えに従う仏弟子の**「法に帰依した名前」**です。
構成:
必ず**「釋(しゃく)」または「釈」**の一字を頭につけます(例:釋〇〇)。
浄土真宗では、皆が平等に救われるため、戒名のように名前による階級差をつけないのが原則です。
こうした葬祭・仏教用語は経験のある大人でも理解しがたいものがあります。
誰かに付いて参列といったことは子供のころから経験することが少なくないと思いますが、喪主や施主などとなると更なる専門用語と接することが多くなります。
日常では触れない用語ですが、ここで片隅でも覚えておくのはいかがでしょうか。






















