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ご遺体安置に欠かせない「ドライアイス」と「保冷庫」の違い
大切な方がご逝去されると、すぐに火葬ができるわけではありません。法律で24時間以上は経たなければならないと決められているため、その間はご自宅や安置施設でご遺体をお預かりします。
ただ、そのままではどうしてもご遺体が傷んでしまうため、保冷処置が欠かせません。
ここでは、よく使われる「ドライアイス」と、専門施設にある「保冷庫(霊安室)」の違いについて、やさしくご紹介します。
1. ドライアイスでの安置 ― 自宅でもできる身近な方法
多くのご家庭で選ばれるのが「ドライアイス」を使った方法です。
どういうもの?
ドライアイスはマイナス78.5℃というとても冷たい氷のようなもの。これを胸やお腹に当て、ご遺体を冷やして腐敗を遅らせます。
いいところ
- 費用が比較的安く、すぐに用意できる
- ご自宅や小さな施設でも使える
気をつけたいこと
- 1日1〜2回の交換が必要
- 長く当て続けると「ドライアイス焼け」で皮膚が黒ずむことがある
- 二酸化炭素が出るので換気が必要
2. 保冷庫(霊安室)での安置 ― 専門施設ならではの安心感
葬儀社や専用施設にある「保冷庫(霊安室)」は、いわばご遺体専用の冷蔵庫です。
どういうもの?
棺に入ったご遺体をそのまま庫内に安置し、温度を一定に保ちます。ドライアイスのように交換作業をする必要はありません。
いいところ
- 温度管理が安定していて、ご遺体を安心して保てる
- ドライアイスのような皮膚への影響が少ない
- 長期間の安置にも向いている
気をつけたいこと
- 専用の施設でしか利用できない
- 1日ごとに「安置料」がかかる
3. まとめ ― どちらを選ぶかは「場所」と「日数」がポイント
ドライアイスと保冷庫、それぞれに良さがあります。
数日程度、ご自宅で安置したい → ドライアイスがおすすめ
安置期間が長い、できるだけきれいに保ちたい → 保冷庫(霊安室)が安心
大切な方のお姿を少しでも安らかに残すために、安置場所や火葬までの日数、ご遺族の希望をふまえて選ぶのが一番です。迷ったときは葬儀社に相談してみると安心ですよ。