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ご遺体安置場所の選択:後悔のないお別れのために
大切な方との最期のお別れ。その第一歩となるのが、ご遺体の安置場所の決定です。
病院や施設でお亡くなりになられた後、速やかに移動が必要となるご遺体ですが、その選択肢は主にご自宅、葬儀社の安置施設、そして公営斎場の3つが挙げられます。それぞれの特徴と注意点を理解し、ご家族の状況や故人への想いに応じた最適な場所を選ぶことが、悔いのないお別れへと繋がります。
ご自宅での安置
メリット
身近での見守り: 慣れ親しんだ自宅で、ご家族が寄り添いながら心穏やかに故人を見送ることができます。
面会の自由さ: 訪問時間の制限がないため、親しい方がいつでも故人にお会いできます。
地域との繋がり: ご近所の方々がお参りに来やすく、昔ながらの弔問の習慣を大切にできます。
デメリット
設備・環境への配慮: 十分なスペースの確保や室温調整、近隣への配慮が必要です。特に夏季はドライアイスなどの手配が不可欠になります。
集合住宅での制約: マンションの高層階などでは、ご遺体の搬入・搬出が難しい場合があります。
葬儀社の安置施設利用
メリット
徹底した管理: 専門の保冷設備などで、衛生的にご遺体が管理されるため安心です。
比較的自由な面会: 民間の葬儀社が運営する施設では、比較的自由に面会時間を設定できることが多いです(要事前確認)。
葬儀プランに含まれることも: 数日分の安置料金が葬儀プランの基本費用に含まれ、実質無料となるケースもあります(超過分は有料)。
デメリット
場所や予約の必要性: 施設が遠方だと移動が不便だったり、面会に事前予約が必要な場合があります。
公営斎場での安置
メリット
費用を抑えられる可能性: 安置場所、葬儀場、火葬場が一体となっていることが多く、全体の葬儀費用を抑えられる傾向にあります。公的な管理による信頼感も大きな利点です。
デメリット
面会の自由度が低い: セキュリティや運営上の都合により、面会時間が限られたり、立ち会いが原則不可とされる施設が多くあります。
基本的に有料: 「公営だから無料」と思われがちですが、通常は安置使用料が発生します。
安置場所を選ぶ際のポイント
故人の希望の尊重: 「最期は自宅で過ごしたい」「静かな場所が良い」など、生前の故人の言葉があれば、それを最優先に考慮しましょう。
ご家族の状況と住環境: ご高齢のご家族が多い場合や、集合住宅にお住まいの場合など、自宅での安置が難しいケースもあります。無理に自宅にこだわる必要はありません。
費用と自由度のバランス: 各施設で費用体系や面会制限が異なります。特に葬儀社の安置施設では、指定日数内であれば実質無料で利用できる場合もあるため、葬儀プランと合わせて確認しておくと安心です。
最後に
ご遺体の安置場所の選択は、故人との「最期の時間」をどのように過ごすかを決める、非常に重要な決断です。ご家族が心から納得でき、故人にふさわしい場所を選ぶことが、後悔のないお別れへと繋がります。もし迷われた場合は、複数の葬儀社に相談し、それぞれの安置施設の違いや利用条件を比較検討することをおすすめします。限られた時間ではありますが、焦らず、故人との静かな対話の場となる場所を選んでいただければ幸いです。