ブログ 船橋市の馬込霊園前にある総合供養サービス企業「いしとも」のブログです。

お盆玉とは

2025年06月06日

「お盆玉(おぼんだま)」とは、日本で比較的新しく広まりつつある習慣で、お盆の時期に子どもや孫に対してお金を渡す風習のことを指します。言葉としては、お正月に渡す「お年玉」に対して、お盆に渡す「お盆玉」という語呂合わせで生まれた造語です。

起源と背景

お盆の伝統行事

お盆とは、日本で先祖の霊を迎え入れて供養する仏教由来の伝統行事です。毎年8月13日から16日頃に行われ、帰省ラッシュの時期でもあります。家族や親戚が集まり、先祖の霊を迎え、墓参りをし、会食をするなどして過ごします。

「お盆玉」という新習慣

こうした帰省や親族の集まりの際、祖父母が孫にちょっとした小遣いをあげるという習慣は、以前から自然発生的に存在していました。それを「お盆玉」という名前で明確な形にしようとしたのが、山形県の老舗文具店「マルアイ」が2010年頃から商品展開を始めたことがきっかけとされています。

普及の過程と反応

メディアによる拡散

「お盆玉」という名称は、ポチ袋(お金を入れる小さな封筒)商品に印刷されていることで目にする人が増え、新聞・テレビ・SNSでも取り上げられるようになりました。結果として、「そんな風習あるの?」という驚きとともに、「うちでもやっている」「うちはこれから始めようかな」といった声が広がり、ある程度の定着を見せています。

世間の評価は賛否両論

肯定的意見:「お盆に孫と会えるのは嬉しいこと。気持ちとしてお小遣いを渡したい」「名前があると渡しやすい」

否定的意見:「お年玉に続いてお盆玉?金銭的負担が増える」「商業主義の臭いがする」「また子どもに“もらって当然”という意識がつくのでは?」

現在のお盆玉事情

2020年代に入ると、「お盆玉」は一部で定着しつつありますが、まだ「全国的な風習」とまでは言えません。地域差・家庭差が大きく、関東や都市部では比較的知られていても、全く聞いたことがないという地方もあります。

また、お盆に孫と会う機会がない家庭では、当然ながら無縁です。ポチ袋を販売する文房具店や百貨店では「お盆玉用ポチ袋」が夏に並ぶようになっていますが、販売数も限定的です。

金額相場とマナー

特に明確な相場はありませんが、渡す金額は数百円~数千円程度が一般的です。お年玉ほど高額にはせず、「気持ち程度」が原則。ポチ袋に「お盆玉」と書いておけば、それがプレゼントの名目として成立するため、渡しやすさがメリットとされています。

結語:お盆玉は定着するか?

「お盆玉」は、長年自然に行われていた“帰省時のお小遣い”を、名称とパッケージで形式化した現代的習慣です。それが一部に歓迎される一方で、過度な金銭負担への警戒感や、子どもへの影響を懸念する声もあります。

今後この風習が広く定着するかどうかは、家庭ごとの考え方や、社会全体の「贈与文化」のあり方にかかっていると言えるでしょう。

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