ブログ 船橋市の馬込霊園前にある総合供養サービス企業「いしとも」のブログです。
火葬式とは?
火葬式は、通夜や告別式を省略し、火葬を中心に簡易な別れの場を設ける葬儀形式です。直葬(火葬のみ)と似ていますが、火葬式では棺に花を手向けたり、愛用品を納めたり、場合によっては僧侶による読経を依頼することも可能です。
従来の葬儀より費用を抑えつつ、最低限の別れの時間を確保できるため、近年選ばれることが増えています。
火葬式の特徴
1. 儀式を省略しつつも、最低限のお別れができる
一般的な葬儀のような通夜や告別式は行いませんが、火葬前に参列者が花を手向けたり、お棺に愛用品を納める時間が設けられるため、故人との最後の時間を持つことができます。
2. 僧侶を招いて読経を依頼できる
菩提寺との関係によりますが、僧侶に読経を依頼することも可能です。読経があることで、宗教的な儀式を重視する方にも受け入れられやすくなります。
3. 参列者は身内や親しい人のみが基本
火葬式はごく近しい家族や親族だけで行うことが一般的です。弔問客対応の負担が軽減されるため、遺族の負担が少なくなります。
4. 費用を抑えながらも、気持ちの整理ができる
一般的な葬儀より費用を抑えられますが、直葬(火葬のみ)よりは気持ちの整理をする時間を持ちやすいのが特徴です。
火葬式の流れ
ご遺体の搬送と安置
亡くなった後、葬儀社がご遺体を搬送し、安置します。
自宅や安置施設で、枕飾り(簡易的な祭壇)を設置することもあります。
火葬の手続き
死亡診断書をもとに、役所で火葬許可証を発行してもらいます。
火葬場の予約を行い、日程を決めます。
火葬前のお別れ
参列者が集まり、お棺に花を入れるなどの簡単な別れの儀式を行います。
必要に応じて、僧侶を招いて読経を依頼することも可能です。
火葬
火葬炉へお棺を納め、火葬が行われます(所要時間:約1?2時間)。
遺族は火葬中、待合室で待機します。
拾骨(収骨)
火葬後、遺族が遺骨を骨壷に納めます。
遺骨は自宅で安置するか、墓地・納骨堂に納めます。
火葬式のメリット
1. 葬儀費用を抑えられる
通夜や告別式がないため、祭壇・会場費・接待費などの費用を大幅に削減できます。
2. 時間と遺族の負担を軽減できる
一般的な葬儀は2日以上かかるのが一般的ですが、火葬式は1日で完結するため、遺族の負担が軽くなります。
3. 簡単ながらも、故人とのお別れができる
直葬(火葬のみ)ではお別れの時間がほとんどありませんが、火葬式では花入れや読経の機会があり、最後の時間を持つことができます。
火葬式のデメリット
1. 一般的な葬儀より、お別れの時間が短い
火葬前の短い時間でのお別れになるため、ゆっくりと故人を見送りたい方には物足りないと感じることもあります。
2. 菩提寺によっては納骨が認められないことがある
火葬式は通常の葬儀儀礼を行わないため、菩提寺によっては納骨を拒否されるケースがあります。事前に菩提寺へ相談し、火葬式で問題がないか確認しておきましょう。
3. 親族の理解を得られない場合がある
年配の親族の中には、簡素な葬儀に抵抗を感じる人もいます。親族の理解を得るため、事前にしっかり説明しておくことが大切です。
火葬式を選ぶ際の注意点
1. 葬儀社によっては「直葬」と同義の場合があるため、事前確認が必須
火葬式は通常、火葬前にお別れの時間を設ける形式ですが、葬儀社によっては「直葬(火葬のみ)」と同義として扱われる場合があります。
そのため、葬儀社に以下の点を確認することが重要です。
火葬前にお別れの時間が設けられるか
僧侶の読経を依頼できるか
単なる火葬のみの「直葬」ではないか
2. 菩提寺への相談が必要
菩提寺のある方は、火葬式で納骨できるかどうかを事前に確認しておきましょう。読経を依頼することで、納骨を認めてもらえるケースもあります。
3. 親族の同意を得る
火葬式は近年増えているものの、すべての親族が納得するとは限りません。事前に親族と話し合い、理解を得ておくことが大切です。
4. 役所や自治体の制度を確認する
自治体によっては、火葬式でも葬祭費の補助が適用される場合があります。事前に確認しておきましょう。
まとめ
火葬式は、一般的な葬儀より費用を抑えながら、最低限の別れの場を設けられる形式です。しかし、葬儀社によっては「直葬(火葬のみ)」と同義とされることもあるため、事前に詳細を確認することが重要です。
親族や菩提寺と相談しながら、故人を適切に見送る方法を検討することが大切です。